カレンダーは作らず自由制作炸裂〜12月からのアトリエレポート
こんにちは。さいたま市 見沼区 の 造形 絵画教室「こども図工室FUNFUN」です。ブログにアクセスして下さりありがとうございます。
あけましておめでとうございます、のご挨拶をするにはさすがに年が明けて日が経ってしまいました。が、今年もどうぞよろしくお願い致します。
年末年始はゆっくりお休みを頂き、昨年一年の振り返りをし、今年のアトリエのことを色々と決め、アトリエの棚を大々的に整理致しました。
ブログの方もすっかりお休みしてしまっており、失礼致しました。というのも、とりあえず毎回のアトリエの様子をアップするだけで良いものか、日々の状況を落ち着いて振り返りながら、書き留めたいことを考えて行きたいと思っていたら、なかなか進まなくなってしまったのです。
最近は子どもたちがすっかり慣れてきて、前以上に各々やりたいことを自由に繰り広げるようになりました。そのそれぞれにどう対応して行くのが良いか、考え続けている状況ですが、今回は今まで通り、年末のある1日のレポートから始めようかと思います。
月2回コースの子どもたち、12月の2回目はカレンダー制作を提案していました。
カレンダー部分は私が印刷して用意していて、絵の部分をと思っていたのですが、年長さん2人組、どちらも手に取ったのは黒のマジックペン。いきなり画用紙に1月のカレンダーを書き始めます。
でも、とりあえずカレンダー制作と言われて、カレンダーを書くふたり。ある意味ここまでは従順な反応とも言えます。ですが、カレンダーを1から自分で書くというのは大変。1月が書き終わると気が済んでしまいました。
そこから... どういう流れだったのか忘れましたが、このマジックペンを使って、私の汚れたエプロンに落書きしちゃおうと始まりました!
最初はこんなニコニコマークだけだったのが、だんだん、おしりだのおならだのふざけはじめて大はしゃぎ。
これで一気に笑い転げて楽しくなったふたり。それからAちゃんは、どんどん思いついたものを作り始め、まずはこんな、ラップ芯に顔をつけてみたり
よく分からないけど、ピンクのサバ缶?!
S君も缶に綿を詰めて得体のしれないものを作って大喜び
こちらは少し遅れてきたのでテンションに乗り遅れ気味だった年中さんのNちゃんですが、あくまでマイペースに画用紙にテープを貼ったり数字やお花を描いたり
でもこちらもカレンダーにはならず不思議なボーダー状の絵が出来上がりました。
そのあとはNちゃんも針金に手を出してみたり自由制作
さらに後から来た年中さんのR君はいつものように色水づくり
それを見てNちゃんも色水、そしてスライムに突入
一方Aちゃんはまたひらめいたようで、ダンボールちょうだいと言われました。
出来たのは電車ごっこの電車!その前の回のライト制作で余っていたライトをダンボールに埋め込み、電気消して〜!と言って夜の電車ごっこ。乗り物大好きのR君も懐中電灯を持って併走!
(このあと部屋のあちこちを照らしては喜んでいたR君)
僕も僕も、と言って電車に乗せてもらうR君。時々からかいながらも面倒を見てあげるお姉さんのAちゃんです。
S君もすっかり電車のライトが羨ましくなって、こちらは自分が入るのではなく、車を作ってライトを埋め込みました。なんかガチャ目ですけど^_^;
S君はスライムづくりにも参戦していて、透明なスライムにライトを当てるとこんなにきれいだ!と発見していました。確かにまるで鉱石のよう。
最後にどうしても自分用の電車が欲しくなったR君も、もう同じライトは残ってなかったのだけれど、イルミネーションライトを付けて電車を作りました。
そしてこの間深く静かにスライムを繰り広げていたNちゃん...
こんな調子で、年末に来て一気に自由度がスパークしたと言いますか。それぞれとっても楽しそうでした。
Aちゃんは、通い始めた頃は静かに、私からの提案のものをじっくり作っていたように思います。S君もそんなAちゃんを見て、なんとなく課題に応えようとしていたような気がします。2人ともこの日も、最初は大人しくカレンダーを書いていたのです。でも、回を重ねてふざけられるくらい仲良くなってきたんですね。おふざけが過ぎると大変なんですが、この場所がタスクをこなす場所ではなく、リラックスして好きなものを作る場所になったのなら良いと思います。
そして、こうして振り返ると、大人に対して何か応えなきゃいけない、何か作品にしなくちゃいけないという感じを年長さんは漠然と持っているんだなと感じますが、それに対して、まだまだ曖昧模糊とした中にいる年中さんたち。思い返せば、最初から自由、最初からマイペースです。たった今楽しいことだけ、とことんやっています。
そう考えると年中から年長という1年でこどもには目に見えない大きな変化があるのだなと思うのですが、とはいえ1年しか変わらないので、楽しくなればすぐに混ざります。子どもたち同士、お互いの作っているものに触発されて、影響しあって流れが変わっていきます。私からの提案より、隣で友達が作っているものが俄然強烈なキッカケになっています。
・・・こうした状況を踏まえて、私からの提案の仕方、そしてこどもたち1人1人への対応も、もっと良く考えなければいけない、と思います。そうして年末年始いろいろ考えて1月の提案に至ったのですが、これまたフタを開けてみて、また日々考えています。
それについては1月のレポートで、またお伝えしていければと思っています。
これからも、こども図工室FUNFUNをよろしくお願い致します。
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