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「長いもの」年中年少さん編〜1月のアトリエレポート①

こんにちは。さいたま市 見沼区 の 造形 絵画教室 「こども図工室FUNFUN」です。ブログにアクセスして下さりありがとうございます。

 

先日のブログで、私から子どもたちへの制作提案の仕方について、色々と考えを巡らせているということを少し書いたのですが、例えば季節に合わせたテーマ「ハロウィン」や「カレンダー」といったものや、「絵本」のように形態が決まっているものですと、どうも子どもたち一人一人の興味や、その日の気分とは関係なく、「お題」と化してしまっているようで、ノってこない子、課題的に取り組む子など、うまく子ども自身のモチベーションになり得ていない感がありました。大人の発想ですと、「お題」をどう自分なりに展開するか、というのも十分面白みがあるような気がするのですが、子どもたちは自分本来の興味や気分に正直なので、なかなかそうならないのです。勿論、私の提案の仕方にもよるとは思うのですが・・。

 

そこで、年が明けて1月の制作テーマは「長い」としています。

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ちなみに2月のテーマは「ふわふわ」、3月のテーマは「キラキラ」です。これらは全て「素材の特性」をテーマとしているだけで、何を作るかは全くの自由です。

「長い」ものをテーマとしたのは、以前自由制作月間として素材をとりどり揃えたときに、案外子どもたちが手を伸ばさなかったので(例えばラップ芯やポテチの筒缶など、または針金など)、あえて目が向くよう、スポットを当ててみたいと思いました。また最近、100均で様々なタイプのストローが売っていたので、それも取り入れてみています。自分が今まで目を向けなかった素材を前にして、また、ストローなど本来の用途ではなく材料として見たときに、新しい発見をしてくれたらいいなという考えです。

 

ただ、それだけに限らずアトリエに常備している他の材料も、年末年始にひととおり片付けて、取り出しやすく仕分けしたので(まだ完全ではありませんが)、子どもたちがその日の気分にあったものを見つけやすいようにしています。

 

・・というわけで今月、どんなものが飛び出してきたか。

 

今月は1日ごとではなく、年齢別にまずは年中さん、年少さんの「長いもの」に取り組んだ子どもたちからご紹介します。

 

年中さんのiくんは「長いもの〜?」と言いながら色々な材料を物色し、

ストローに毛糸を通してみたり、それで魚釣りしようとしてみたり。

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今度は竹串に毛糸をセロテープで貼付けてつなげ、モビールのようなものを。

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竹串の先がとがっているから危ないね、と言って切ることを勧めたら、自分で頑張ってぱちんぱちんと切っていました。(途中から、あとお願い。と言われましたけどf^^;)

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面白いモビールが出来たので、おうちで上から吊るして飾ったら、と勧めたら

「赤ちゃん(弟)が手を伸ばしちゃったら危ないよ」と言います。

「じゃあ高いところに飾ったら」と言ったら「それじゃあiくんが届かないよ」

なるほど。そうだねえ。赤ちゃんが届かなくて、iくんは届くところにしないとねえ。

その後は今度はモールをつなげて、そこに時々ビー玉をセロテープでとめつけました。

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セロテープ万能です。面白いものが次々生まれてました。

 

別な日、同じく年中さんのNちゃんが作ったのはストローの花束。ひとつひとつストローを大事そうに集めてました。

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それから先日覚えたてのモールねじり。これらお気に入りをまとめて、キラキラテープをぐるぐる巻いて行きました。

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また別な日、年中のHちゃんはトイレットペーパーの芯にキラキラテープ。穴をあけてストローも通していて、その先にまた何かつけたりして、何か不思議なモニュメントのような形をしています。

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次はモールを不思議な形に編み始めたり、モールもキラキラテープでつないでみたり。

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(子どもたち全般に、このキラキラテープ人気ですが、Hちゃんは特にお気に入りの様子。先月のライトでも同じように使っていました)

そして次は、梱包用の素材で出来た筒に手を伸ばし、輪切りに。「長いもの」だった筒が、「輪っか」になりました!

「輪っか」になったその真ん中を押さえて「リボンみたい」と言ったり、さらに半分に切って重ねて「虹みたい」、ひっくり返して「これはベッド、ここに寝るの」と、どんどん発展して行くHちゃん。

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そこにさらにシールをたくさん貼ったり色を塗ったりして、不思議なものがたくさん出来ました。

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今回は立体でしたが、Hちゃんの作る不思議な形は、Hちゃんが絵を描くときに出現する不思議な形にもどこか共通するものを感じます。

 

一緒に来ていた年少さんのMちゃんも、同じような素材に手を伸ばしていましたが、出来たものはまた別な表情。トイレット芯は、タコさんのように切り広げました。

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それから、梱包用の素材で出来た筒にはペンで色を塗り、その中にラップ芯を通して、そのまた中にも一回り細いラップ芯を押し込めて・・さらにその中にストローを入れて・・まるでマトリョーシカみたい?!下を向けると中身が出てくるのが面白いみたいです。何度も上下を返し、中身を出しては喜びます。

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中身が出てくるのが面白いので、どちらの口も閉じる気はありません。でも、持ち帰るときにストローが全部落ちてしまうよね、というわけで最後はポテチ缶に収納してお持ち帰りとなりました。

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そんな感じで、なんとも不思議なものが沢山生まれました。

こんな、不思議な形のものが生まれるのは、これくらいの年齢特有かなあと思っています。何だか分からないけど、宝物感を感じます。

次回は、長いもの以外に取り組んだ年中さん年少さんのご紹介を致します。

 

これからも、こども図工室FUNFUNをよろしくお願い致します。

 

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