「子どもの造形表現に関わるひとクラス」受講してきました
こんにちは。さいたま市見沼区 東大宮 の 造形 絵画教室 「こども図工室FUNFUN」のナガセです。ブログにアクセス頂きありがとうございます。
7月末から8月前半に、アトリエ・ル・マタンさんの主催する「子どもの造形表現に関わるひとクラス」というものを3回に渡って受講してきました。
アトリエ・ル・マタンさんは、シンフォニア保育園という園で子どもたちの美術の時間を受けもたれていたり(https://www.facebook.com/hyougenshatachi/)、「成長する絵画」と題して脳性マヒの方々の制作に関わったり、アートを通して、互いに学び合うための、様々なワークショップを開催されたりしていらっしゃるご夫婦です。
お二人が主催されているワークショップには昨年秋も参加していたので二度目でしたが、前回は大勢で1日のみのワークショップ、今回は少人数で3回連続のワークショップ。内容はここで書きつくせないくらい中身の濃いものでした。
参加されていたのは、保育園の先生や絵画教室の先生、その他色々なかたちで子どもの造形表現に関わっている方々、さらに高校の美術の先生や、大学の保育科の先生などさまざま。
今回のクラスは、まずは自分たち自身、制作に取り組み、それから皆でその制作を「振り返り」、考えることで、普段の子どもたちとの関わりや、自分自身の軸として、何かヒントになるものを得られないかというものでした。
制作内容として用意して頂いたものはどれも、これからFUNFUNでもやってみたい!と思う、大人もワクワクするものだらけ。
(早速9月から、やりますよ!!)
1日目は、いろんな液体に絵の具を混ぜて、ライトアップしたりもして、その動きを動画におさめました!
午後はそんな面白い絵の具の動きをキャンバスに定着。
2日目は、トルコアイスのようにのび〜るねば〜る粘土を使って、いろんな廃材を絡めました。
午後はマスキングテープを使って部屋中を蜘蛛の巣化?!
3日目は、身近な画材クレヨンの、想定外の使い方を探求。
午後は私も初めての素材、漆喰を使ってモチーフ表現にトライしました。
制作はどなたも皆楽しんでおられ、制作後の振り返りでは、どうしてこんなに楽しめたのか、という問いに踏み込んでいったのですが、そこでは
「完成を予想できない、偶然のなせる技なので[上手く完成させる]必要がない。その瞬間瞬間を楽しむことができた」(絵の具の動きを見る)
というものや、
「2日目で仲間意識ができて、安心感を持ってのびのび出来た。みんなとつながるのが楽しかった」(マスキングテープ)
という意見が出ました。
そして、「そもそもこういう表現活動に、意味はあるのか?!」という問いも投げかけられ、それは私もふだん常々考えていたことで、例えばそれが子どもの中のこんな能力を育むとか、将来こんなふうに花開くとか...そんな説明を、別に求められたことはないのですけど、言葉にできた方がいいような気がしていたのですが...、
漠とした答えとしては、意味なんてなくていいんだと。
いつか、先々のためになるからではなく、技術的に上手くなったり、素晴らしい作品を意識して残すためでもなく、今この瞬間を楽しむこと、この瞬間を感じることを、大切にできたらと、大人になったらどうしてもタスクに追われて持てなくなってしまうそんな時間を(もしかしたら子どもも今はタスクだらけ?!)大切にしていけたらと、そんな話になりました。
そんなこと、子どもは言われなくても身体で分かっているのかもしれませんが...。
そのために大人の私たちがすべきことは、先にも出ましたが「安心」して楽しむことが出来る環境づくり。これについて、一緒に参加されていた皆さんからは、園の方針や保護者の方の理解を得るなど、大人同士が「対話」して協力していく必要があるというお話が出ました。(大人同士が理解し合っていないと、子どもが一番キツい!)
では、私のように個人でやっているアトリエなら、園の方針も何もないはずですが、私自身が、初めての子や、初対面同士のメンバーでも、安心して取り組める場を作れているのか、とか、子どもたちの意欲の邪魔にならないような声かけができているのか、とか、そもそもその日乗り気にならない子どもがいたら、どう寄り添ったらいいのか、など・・、そんな課題をたくさん、持ち帰ることとなりました。
例えば、材料を際限なく使いたい子どもに相対したとき、つい「そのへんで・・」と止めてしまったことが何度かあります。子どもには子どもそれぞれの、適量があるんだと思います。だから、止めなくてもあんまりたくさん使わない子もいるけれど、際限なく使っているように見える子でも、無理に止めなければ、やみくもに使ったりはしない、というお話を伺いました。
「ボトルから絵の具を出すこと自体が楽しくなった子が、次はボンドを出したいというので、それはつい止めちゃったんですよね・・」と話すと、
「でも、ボンドはボンドで新しい表現があるんですよ〜」というお話を伺ったり、
「つい、『もうそのへんで・・』って言っちゃって、あ、しまったと思うんですよね。でも子どもは全然聞いてなかったりするので、ホッとするんですけど」なんて言うと、
「それはいい環境ができてますよ!」なんて言われたり。
「話を聞かない子どもがいるのがいい環境」なんて言われるなんて、あらためて考えるとおかしいですよね^^。
でも、これからもそうやって、解放された環境にしていけたらいいなと思っています・・。
3日間、本当に内容が濃く、また、同じように子どもの造形に関わっていらっしゃる方々と、密に交流出来たことは、本当に大きな糧となりました。
皆さん本当にどうもありがとうございました。
長くなりすぎて、まとまりませんが
これからも、こども図工室FUNFUNを、よろしくお願い致します。
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