3月のアトリエレポート5・羊毛フェルトあそび
こんにちは。さいたま市見沼区 東大宮 の 造形 絵画教室、「こども図工室FUNFUN」です。ブログにアクセス頂きありがとうございます。
先日は、会員のH君のお宅から、ブログを見て羊毛をやってみたい、というお話があり、羊毛遊びをすることになりました。
羊毛は、女の子向きかな、なんて勝手に思っていたのですが、H君は以前、織物ワークショップなども楽しそうにやっていたことがあるそうで、お母さんから、羊毛も楽しめるんじゃないかというお話だったのでした。
私がもともと羊毛フェルトで雑貨を作っていたりしたこともあり、
(作品はこちらに載せています http://ateliernk.wixsite.com/sabletta)
アトリエにはカラフルに染められた羊毛がたくさんあります。
まずは毛束になっている羊毛を少しずつ小分けにする方法をマスター。
私の方で先にある程度短い毛束に分けて、それをH君に、
繊維の方向に引っぱるのではなく、繊維と繊維を離すように、横に広げるようにして
分けてもらいます。そうすることでほわほわの、空気の入った状態にしていき、
また、他の色と混ぜあわせて混色を楽しみます。
やり方が分かると、H君どんどん楽しそう(^^)
ブルーからグリーン系の色の羊毛を次々選び、それからマスタードっぽいイエローも入れて・・何か深海のようなイメージもあり・・
それを、ランチョンマットにニードル針でざくざく刺して行ってもらいました。
ざくざく、ざくざく刺すと羊毛が生地に絡まって、生地にくっついていきます。
ざくざく、ざくざく刺すのが気持ち良さそうです(^^)
それから白い毛糸も無限大マークのように刺して、色たちが4分割されたようになり・・
今度は、打って変わって反対色の、オレンジを混ぜて丸めて刺して行きました。
このオレンジは少しごわごわした毛の種類の羊毛で、「ほんとだ!硬い」なんて言いながら、これを丸めて刺して行くと、なんだか太陽のような?
でも、太陽はひとつ、ふたつ・・と増えて行きます(^^)
それから今度は、鈴の入ったボールなどを芯にして、羊毛でくるみ、石けん水に浸けてころころして、フェルトボールも作りましたよ。
今度H君が来るときまでに、雪だるま(オレンジとイエローだけど?!)にしておいてあげる約束です。
さらにミックスカラー糸も加わったりして、こんな仕上がりになりました。
ちなみに右上の物体はこの間作られたスライムですf(^^;
さて、同じ日に時間差で来たRくん。
もう出来上がった年中のH君は、休憩しながら、おそらく生まれて初めて羊毛に触っている4歳のR君を、お兄ちゃんぽい視線で見ています^^
Rくんはまるで、羊毛を、得体の知れない生き物に触るみたいに、「なにこれ??!」「うわぁっ!!」と言いながら、触ってはぱっと離し、また掴んで、を繰り返しているのです。
そうして羊毛の毛束を、どんどん、掴んでは生地の上にポイっ、また掴んではポイっとして行くので、ほぐされず毛束のままの羊毛が、どんどん積み上がって行きます。
H君は、こうやって、広げて、ほぐすんだよ、と、さっき教えてもらったことを教えてあげようとしますが、R君はキャッキャとあんまりにも楽しそうなので、そのまま、なすがままにしてみることにしました^^
H君の方は最後、自分が作ったものを枕〜〜にしたりして、ふわふわ〜と触感を楽しんで行ってくれました(^^)
さて、羊毛をしばらく積み上げては壊し、また積み上げては壊し、まるでお砂場遊びのように楽しそうなR君でしたが、そろそろ、形にとどめることを勧めてみようかなと思い、ニードル針を渡してみました。
こちらは、クローバー社の5本の針を一度にセットできる道具で、針の周りにカバーがついているので、小さいお子さんにも安全に・・と思ったのですが・・
R君、針を生地に刺すのではなく、にゅっとカバーから出して、こっちに向けたりして、危ない危ないf(^^; なにか、剣やピストルのようなものと同じものを感じたんでしょうか。や、確かに危険なものには違いないんですがf(^^;
針を出すのをやめたかと思えば、生地に刺しっぱなしにして、そこからロケットのように飛ぶのを見て大喜びしたり(これは反発で飛んでしまったのですが)
ふたつ並べて「ぱいぱい」と言ってみたりf(^^;
可愛いお顔と、ギャングっぷりのギャップがなかなかです^^
そうして、羊毛を毛束のまま針で刺すのはなかなか難しいというか無茶なのですが、
そのままざっくり刺してみてもらいました。そして、生地から剥がれない程度で、フワフワ感そのままの仕上がりになりました。
黄色い部分がバナナのようでもあり、お月様のようでもあり。
これ、洗濯機で洗濯するとまたぎゅっと絡まって面白い変化が見られると思うのですが、このふわっと感がなくなると思うともったいないかな?
本来の扱い方を知っている私などには、到底出来ない仕上がりです。
ふたりとも、「何か」具体的なものになっているわけではない、「作品」というよりは「遊びの結果」かもしれない、それでも、まだ色々なものを身につけていない今でしか出来ないモノ、今でしか出来ない感じ方の痕跡だと思うのです。
そのうち、何でも、方法を習得して、出来ることが増えて行くでしょう。
一方で、今だからこそ生まれてくるものがある。
それは私じゃ生み出せない。真似できない。
小さい年代である程、それを思わさせられます。
羨ましいなあ、、と思いながら、眺めておりました・・。
最後、お迎えの時間になるまで、R君はニューブロックでバスを作って遊んで行きました。ギャングなのにまだまだ言葉がたどたどしかったりして可愛らしいR君なのですが、かみ合うブロックとそうでないブロックをきちんと見極め、「これは『意外と』いい」なんて難しい言葉も使うから、おもしろい^^
出来上がったバスをひとしきり楽しそうに走らせて、お迎えに来てもらっても「これはこのままでとっておいてね」と言って帰って行きました。
ニューブロック、小学生になった息子はすっかりやらなくなっていたので、久しぶりで楽しかったです。
これからも、こども図工室FUNFUNをよろしくお願い致します。
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